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当協会と学生サークル「石川県立大学白米千枚田学生応援隊」と一緒に、白米千枚田(石川県輪島市:世界農業遺産:棚田1,004枚)の田植えを応援しました。当日は輪島市役所が募集した田植えボランティア100名が全国から集まりました。今回、田植えを行うのは、復旧した棚田250枚です。輪島市役所及び白米千枚田愛耕会の依頼により、学生応援隊の学生は、苗配り、ボランティア誘導、交通整理など運営スタッフとして活動しました。マスコミもたくさん来ており、学生応援隊の学生もサークル入部の動機や白米千枚田の感想などについてインタビューを受けていました。白米千枚田は、今年度、無農薬栽培にチャレンジするとしており、田の草取りが大変になるのではと心配しています。輪島市役所及び白米千枚田愛耕会は、学生応援隊に草取り作業などの応援をとても期待しています。協会も作業予定日の学生応援隊の参加学生の確保、白米千枚田までの移動、輪島市役所及び白米千枚田愛耕会との作業内容、日程の調整などを担います。また、北陸農政局からも学生応援隊の活動を応援するというコメントをいただいています。昼食は、復旧したばかりの「道の駅白米千枚田ポケットパーク」の食堂で、昨年復旧した棚田で収穫されたお米で、被災された地元の方が作られたおにぎりを、学生応援隊のみんなでおいしくいただきました。

 

[長門市役所(山口県)及びNPO法人ゆや棚田景観保存会から「東後畑棚田」(つなぐ棚田遺産:農林水産省認定)の保全活動に若者の応援が欲しいという依頼があり、山口大学の学生に呼びかけ、学生サークル「棚田・地域おこし学生応援隊」を設立しました。部員は17名で国際総合科学部、経済学部、理学部、農学部と多様な学部の学生がメンバーとなっています。活動内容は、①棚田での農作業、②イベントの運営、③棚田保全や地域に関しての情報発信の応援です。山口大学の教員も過疎化地域の活性化のきっかけになると評価をしており、学生の活動を積極的に支援するとしています。

輪島市役所及び白米千枚田愛耕会から棚田保全活動に若者の応援が欲しいという依頼があり、石川県立大学の学生に呼びかけ、学生サークル「白米千枚田学生応援隊」を設立しました。部員は16名で、女性14名、男性2名。活動内容は、①棚田での農作業、②イベントの運営、③棚田保全や地域に関しての情報発信の応援です。早速5月の田植えイベントの運営の応援をします。サークルの設立は、石川県立大学当局も能登の復旧、復興支援のきっかけになると評価をしており、学生の活動を積極的に支援するとしています。

協会は白米千枚田(世界農業遺産:輪島市)の復旧、保全活動に関して、輪島市役所及び白米千枚田愛耕会(棚田保全団体)に対して提案を行いました。輪島市役所は、白米千枚田の営農維持について、これまで白米千枚田の約半分(棚田500枚)の営農を担っていた愛耕会のメンバーが多く被災され、人手が減っていることから、棚田保全活動の担い手には、愛耕会だけに頼るのは厳しく、様々な人々の確保を検討しているとのことでした。当協会は、協力要請があれば大学生を派遣することが可能であることを提案しました。また、災害対応で市役所職員が大変忙しいことにかんがみ、輪島市役所が事務局を務めている公益財団法人白米千枚田景勝保存協議会の事務作業について、当協会が一部代行等も可能であることを提案しました。白米千枚田愛耕会に対しては、白米千枚田の復旧工事については、技術的に難しく、また人力で行うには十分な安全を確保する必要があることから行政に任せ、復旧後のソフト面の体制づくりに注力するべきでは、と提案を行いました。愛耕会は棚田保全体制の強化や様々な事業展開のために法人化の検討も行っており、当協会に法人化の手続き等設立について相談に乗ってほしいとの依頼がありました。また、被災にあった居住地の南志見集落の営農飲雑用水施設の普及のために、なにかよい補助金制度がないか協会に相談がありました。

東京都内で「農業農村を応援する大学生サークル代表者会議」を開催しました。会議の目的は、各サークル間の活動情報交換と交流の推進で、①琉球大学おきなわ食・農研究会、②静岡大学棚田研究会、③信州大学むらづくり応援隊、④千葉大学援農お宝は発掘隊、➄東京大学東大むら塾、⑥明治大学楽農4Hクラブ、⑦名城大学地域共創隊WITH、⑧北里大学北里農援隊、⑨神戸大学地域おこしサークル水芭蕉、⑩新潟大学むらづくり研究会の10大学のサークルが参加しました。また、農村地域おいては、若者の関係人口の増加が重要という観点から農林水産省農村計画課も参加しました。昼の部の活動情報交換会では、各サークルが活動状況について発表し、意見交換が行われました。農村地域への移動経費の負担の在り方や新規部員の確保方法等各サークルの活動に当たっての課題について情報交換が行われました。また、「お米をめぐるお話」というテーマで元農林水産大臣政務官の宮崎雅夫参議員による講演も行われました。夜の部の交流会では、2時間飲み放題のお酒も手伝って、各サークルの代表者間のコミュニケーションが進み、アドレス交換をする等親密度が増しました。今後、各大学サークル間の交流が進むことが期待されます