特定非営利活動法人地域おこし(新潟県十日町市;以下団体という)から「大学生サークルと農村マッチング事業」※1の依頼があり、新潟大学むらづくり研究会(部員54名)と団体とのマッチングを行いました。団体は地域おこしや池谷入山棚田※2の保全活動を行っています。マッチングでは団体から大学生に対して、地域おこしのために応援して欲しい活動内容(地域おこしの提案、棚田保全活動、道普請、イベント企画提案・運営、YouTube等)が説明され、意見交換が行われました。むらづくり研究会は、今回のマッチングを踏まえ、今後、団体が取り組む棚田保全活動等に対して応援することになりました。 マッチングの様子
※1「大学生サークルと農村マッチング事業」
地域おこしのために大学生の応援が欲しい行政、地域おこし団体等と、農業農村の応援を目的とした大学生サークルをマッチングする取組。
※2池谷入山棚田(面積16.6ha、枚数156枚)
池谷は、2004年に起きた中越地震をきっかけに相次いで若者が移住、奇跡の復活を遂げた集落として知られるようになりました。消滅寸前の小集落は、今やボランティアや体験イベントの参加者、視察などの訪問者が年間約1,000人もあり、全国的に注目されています。入山は1989年に集落としての歴史を終えましたが、通い耕作によって棚田が維持されています。棚田は集落圏内の至るところに数枚から数十枚単位で分散していて、湧水のあるところは湧水のあるところは全て開田に挑んだ歴史が窺われます。5代将軍徳川綱吉の頃には既に水田数町歩の記載があり、棚田の開田は集落の発展史そのものです。「棚田NAVI」(NPO法人棚田ネットワーク)より