協会は白米千枚田(世界農業遺産:輪島市)の復旧、保全活動に関して、輪島市役所及び白米千枚田愛耕会(棚田保全団体)に対して提案を行いました。輪島市役所は、白米千枚田の営農維持について、これまで白米千枚田の約半分(棚田500枚)の営農を担っていた愛耕会のメンバーが多く被災され、人手が減っていることから、棚田保全活動の担い手には、愛耕会だけに頼るのは厳しく、様々な人々の確保を検討しているとのことでした。当協会は、協力要請があれば大学生を派遣することが可能であることを提案しました。また、災害対応で市役所職員が大変忙しいことにかんがみ、輪島市役所が事務局を務めている公益財団法人白米千枚田景勝保存協議会の事務作業について、当協会が一部代行等も可能であることを提案しました。白米千枚田愛耕会に対しては、白米千枚田の復旧工事については、技術的に難しく、また人力で行うには十分な安全を確保する必要があることから行政に任せ、復旧後のソフト面の体制づくりに注力するべきでは、と提案を行いました。愛耕会は棚田保全体制の強化や様々な事業展開のために法人化の検討も行っており、当協会に法人化の手続き等設立について相談に乗ってほしいとの依頼がありました。また、被災にあった居住地の南志見集落の営農飲雑用水施設の普及のために、なにかよい補助金制度がないか協会に相談がありました。