現在、能登地域(石川県)においてトキの訪鳥のプロジェクト※が取り組まれています。能登町当目地区では、トキの飛来を期待して、休耕田を利用してえさ場を設置しています。このえさ場に、トキの食べ物となる生き物がいるか、協会に「生き物調査」(2回目)の依頼がありました。「生き物調査」はグラウンドワーク能登応援隊、石川県立大学能登学生応援隊の協力及びライフ&ネピア助成金の支援により実施されました。
調査の結果、カジカ類、オニヤンマ(幼虫)、カワトンボ類(幼虫)、ゲンジボタル(幼虫)、サワガニ、カワニナ、ハリガネムシ、ヨコエビ類、モンカゲロウ(幼虫)、ヤマトカワゲラ(幼虫)など、水路で確認されました。また、個体は確認できなかったものの、ニンギョウトビケラ類の巣が確認されました。水辺や周辺環境では、アメンボ類、カタツムリ類、ゴイシシジミが確認されたほか、カエルの鳴き声も確認されました。今回の調査では、魚類、甲殻類、水生昆虫など多様な生物が確認され、水中や水辺を利用する生物が生息できる環境が維持されていることが考えられます。今回の調査では、ゲンジボタルの幼虫やサワガニ、カワニナ、カワゲラ類、カゲロウ類などが確認されたことから、水質、環境ともに良好に保たれている可能性があります。一方、確認状況は季節や水量、流速などの影響を受けるため、今後も継続して調査することで、生物相の変化や水辺環境の状態をより詳しく把握できると考えられます。
※「トキの訪鳥のプロジェクト」
石川県、能登地域の市町村、地元団体などが①能登地域でトキを再び野生復帰させるための訪鳥計画、②トキと共生できる農業や里山づくりを進める環境整備、③トキをシンボルとした能登の復興と地域活性化に取り組んでいます。
