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農林水産省地域振興課から当協会へ呼びかけがあり、棚田保全について意見交換を行いました。当協会は「つなぐ棚田遺産オフィシャルサポータ」になっており、このことから当協会に意見交換の依頼がありました。参加者は農林水産省が担当課長、課長補佐、係長及び当協会の中里良一理事長。意見交換では、当協会が大学生と連携して行っている棚田保全活動システムや当協会に設置している「棚田保全応援室」及び活動資金を助成している「棚田保全活動応援事業」の取り組みを紹介しました。意見交換の結果、農林水産省から当協会に対して、大学生と連携した棚田保全活動を推進していくために協力をお願いしたいという依頼がありました。

当協会では一般財団法人日本水土総合研究所と連携して、「農業水利施設等を見に行こうよ助成事業」を進めることとし、事業への参加学生を募集しています。

現在、全国の多くの農業水利施設の老朽化が進み農業生産への支障が懸念され施設の改修が急がれています。加えて頻繁に発生している台風、豪雨災害の復旧(農業分野では農地や農業水利施設などの復旧)が急がれています。しかし、これらのことに対処できる農業農村工学系技術者が大変不足しており、技術者の育成、確保が急務となっています。。この対応の第一歩として、将来の農業農村工学系技術者候補である農業農村工学系の学生の確保が重要です。農学部系学生に農業農村工学に興味を持ってもらい、専攻(コース、研究室等)選定にあたって、農業農村工学系を専攻する学生をできるだけ多く確保することをねらいとして事業を進めています。

 

「農業水利施設等を見に行こうよ助成事業」募集要領

1.目的

大学農学部系の学生を対象に、農業水利施設等、及び施設建設に利用された農業農村工学、技術の知識、理解、関心を深める。

農業農村工学系コース、研究室等専攻選択に寄与する。

2.内容

原則指定の農業水利施設等(歴史的農業水利施設、ダム、棚田等)※について、大学生のみによる日帰り見学

指定の農業水利施設等

 

3.見学施設場所

大学が所在する農林水産省地方農政局管内

4.対象者

大学農学部系1、2年生 1グループ2人以上

※1、2年生時から既にコース、専攻が決まっている学生は農業農村工学系を選択している学生。

5.見学費用への助成金 1グループ40,000円以内

①交通費:実費

公共交通機関(出発地:大学所在地~現地施設最寄りの駅、バス停)

レンタカー(含むガソリン代、保険、高速道路料金)

②昼食代:1人1、000円以内

③国内旅行保険:1人500円以内

6.見学に係るケガ、事故等 自己責任

7.実施期間 令和3年9月13日~令和4年2月20日

8.レポートの提出

見学後、各自レポートA4版3枚(含む写真)以上を提出

9.学生サークル「農業農村工学・就職研究会」への入部検討

当事業を利用した学生は、学生サークル「農業農村工学・就職研究会」(顧問 中里良一)への入部を検討する。

10.参加申し込み、問い合わせ先

一般財団日本グラウンドワーク協会

中里良一

TEL:03-6459-0324        E-mail:nakazato@groundwork.or.jp

当協会と連携して千葉県富津市おいて、地域おこし活動を行っている、学生サークル「東京大学むら塾」(顧問:中里良一理事長)が、富津市での活動が評価され『ディスカバー農山漁村(むら)の宝』選定(主催:農林水産省)を受賞しました。この選定は、農林水産省及び内閣官房が「強い農林水産業」、「美しく活力ある農山漁村」の実現に向けて、農山漁村の有するポテンシャルを引き出すことにより地域の活性化、所得向上に取り組んでいる優良事例を選定し、全国に発信することを目的としています。令和3年11月19日に総理大臣官邸で開催された「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」(第8回選定)有識者懇談会において受賞地区が選定されました。

12月9日に総理官邸で受賞式が行われ、岸田総理、松野官房長官、金子農林水産大臣、野田内閣府特命大臣、受賞者一緒に記念撮影が行われました。受賞については東京大学のHPでも紹介されています。

※学生サークル「東京大学むら塾」の取組内容

10月23日にリフレッシュパーク市川(兵庫県市川町)で開催された「ひょうご棚田シンポジウム」(主催:兵庫県等)のパネルディスカッションのパネラーとして中里良一理事長が参加しました。パネルディスカッションでは「棚田・里山再生のために今私たちができること」をテーマに、各地域で棚田保全活動に取り組んでいるパネラーが議論を深めました。