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1.目的

大学農学部系の学生を対象に、農業水利施設等、及び施設建設に利用された農業農村工学、技術の知識、理解、関心を深めるとともに、農業農村工学系コース、研究室等専攻選択に寄与する。また、既に農業農村工学系を専攻している学生の農業農村工学への知識、理解、興味を深めることに寄与する。

2.内容

大学生のみのグループによる「指定の農業水利施設等」(歴史的農業水利施設、ダム、棚田等)※の見学に要する交通費等を助成する 。

ただし、「指定の農業水利施設等の施設」以外の見学を希望する場合は相談に応じる。

※「指定の農業水利施設等」・・一般財団法人日本グラウンドワーク協会に照会

 

3.見学施設場所

大学が所在する農林水産省地方農政局管内

 

4.対象者

大学農学部系1、2年、3年、M1の学生

専攻未選択の学生、または、既に専攻が決まっている学生は農業農村工学系を選択している学生。

 

1グループの参加人数:3人以上。必ず1年生または2年生が1人以上参加すること。

 

5.見学費用への助成金 1グループ40,000円以内

①交通費:実費

1)公共交通機関利用の場合:大学所在地~現地施設最寄りの駅までの交通費

2)レンタカー利用の場合:レンタカー代、ガソリン代、保険、高速道路料金

②昼食代:1人1、000円以内  ③国内旅行保険:1人500円以内

 

6.見学に係るケガ、事故等 自己責任

 

7.実施期間 令和5年4月24日~令和6年1月14日

 

8.レポートの提出

見学後、各自レポートA4版3枚(含む写真)以上を提出

(注)レポートは、冊子等により配布する場合がありますので、ご了承ください。

9.参加申し込み

一般財団法人日本グラウンドワーク協会に照会

 

10.参加申し込み、問い合わせ先

一般財団法人日本グラウンドワーク協会

TEL:03-6459-0324

 

 

「グラウンドワーク応援事業」は、グランドワーク(協働で地域をよりよくする)に取り組む団体に対して、活動費を助成するものです。本事業はライフ&ネピア助成金を活用しています。

1.公益財団法人トトロのふるさと基金(埼玉県所沢市)

トトロのふるさと基金は、狭山丘陵及びその周辺地域の良好な自然環境並びに人と自然との調和のとれた関わり方を示す歴史的景観である里山や文化財を、ナショナル・トラストの手法を用いて恒久的に保存するとともに、狭山丘陵の価値を広く伝え、また地域資源の保全に係る調査及び情報収集を行うことによって、狭山丘陵における自然環境の保護及び整備に寄与することを目的としています。本事業では、狭山丘陵の価値を広く伝えるための普及啓発事業とトラスト地の適正な保全管理を実践するための里山管理事業により、より多くの支援者を得てナショナル・トラスト活動を推進します。

2.グラウンドワーク八王子(東京都八王子市)

学校を長期欠席する子どもたちのアクションを受けて、「問題は子どもの不登校ではなく、大人の無理解」ではないかという観点に立ち、まずは大人が楽しい活動(作物の栽培、農業体験、食育、地産地消体験、伝統行事体験など)を通じて、自分の癒しと子育てや教育について話したり考えたりする場所を作ります。子どもたちはそこで自由に時間を過ごす。大人の活動の場だから、子どもは何をしてもよい。まずは何も押し付けられずに安心できる場所で、自信と意欲を高めます。そのうちに子どもが主体的に何かをやりたくなったらそれを応援します。一方、活動の一環として、不登校の子どもや保護者が、農業や伝統行事に興味・関心を持ち、また、農作業や行事の準備作業を手伝うことにより地域の農業や伝統文化の振興にも貢献します。

3.グラウンドワーク栢森(かやのもり)(奈良県明日香村)

飛鳥川源流の奈良県明日香村栢森は飛鳥時代より天皇の吉野詣での街道筋にありますが、山里の限られた食材を使った料理でおもてなしする文化が生きています。農家レストラン「奥明日香さらら」では脈々と伝えられてきた食材や調理方法を掘り起こし、料理体験や試食会を通じて食文化を新たにブラッシュアップして飛鳥の風土を発信しようとしています。本事業では、「奥明日香さらら」の活動に集う人々と山里の風土を記録して広く発信するため撮影会、写真展や食の体験会(料理体験等)等の場を設置・公開することとしています。過疎化が進む山里に生活する住民が土地に住む誇りを再確認し、地域外の住民へは長い歴史に裏打ちされた美しい景観、豊かな生態系の保全、食の地産地消の重要性の啓発を行うこととします。

4.グラウンドワーク大阪(大阪府吹田市)

不登校の子どもが家から出られないことも多いため、外に出て自然に触れて学び、人と関わり交流ができる場、保護者が自分の癒しと子育てや教育について話したり考えたりする場、地域住民同士の繋がりの場、農業や食を学ぶ場をつくります。

これらの場つくりのために、米、野菜等栽培、農業体験、食育などの活動を行います。

一方、活動のフィールドとして農地を借りたり、農作業の手伝いをしたり、参加した人が農業に興味や関心を持つことにより、農家の高齢化等による人手不足、耕作放棄地等地域農業の課題解消に寄与していきます。

 

 

 

昨年度に引き続き当協会が一般財団法人日本水土総合研究所と連携して実施した、令和4年度「農業水利施設等を見に行こうよ助成事業」に7大学10グループ40名が参加しました。

 

  参加者数 見学施設 所在地 見学日
①千葉大学1 11名 備前堀 茨城県水戸市 R4. 6. 8
②宇都宮大学 2名 大山千枚田 千葉県鴨川市 R4. 8.16
③宮崎大学 3名 高千穂用水等 宮崎県高千穂町 R4. 8.30
④明治大学 3名 備前堀 茨城県水戸市 R4. 9.11
⑤筑波大学1 4名 白樺湖 長野県茅野市 R4. 9.12
⑥京都大学 3名 あらぎ島 和歌山県有田川町 R4. 9.12
⑦筑波大学2 3名 深山ダム 栃木県那須塩原市 R4. 9.13
⑧近畿大学 5名 一ノ井堰等 京都府京都市 R4. 9.18
⑨筑波大学3 3名 蓬莱橋 静岡県島田市 R4.10.22
➉千葉大学2 3名 天羽土地改良区 千葉県富津市 R4.10.23
7大学

10グループ

 

40名

     

[農業水利施設等を見に行こうよ助成事業]

①目的

現在、全国の多くの農業水利施設の老朽化が進み農業生産への支障が懸念され施設の改修が急がれています。加えて頻繁に発生している台風、豪雨災害の復旧(農業分野では農地や農業水利施設などの復旧)が急がれています。しかし、これらのことに対処できる農業農村工学系技術者が大変不足しており、技術者の育成、確保が急務となっています。この対応の第一歩として、将来の農業農村工学系技術者候補である農業農村工学系の学生の確保が重要です。農学部系学生に農業農村工学に興味を持ってもらい、専攻(コース、研究室等)選定にあたって、農業農村工学系を専攻する学生をできるだけ多く確保することをねらい。

②事業内容

農学部系1、2年生を対象に、農業水利施設等(歴史的施設、棚田など)の見学費用(交通費等)を助成。

また、事業に参加した学生は、農業農村工学に関する知識を深める活動を行う学生サークル「農業農村工学・就職研究会」(顧問 中里良一)に参加。

農林水産省主催の「つなぐ棚田遺産」オンラインマッチングイベントが開催されました。行政機関(国、県、市町村)、棚田保全団体など130の機関が参加しました。

このイベントは「つなぐ棚田遺産」オフィシャルサポーター企業等のできること(求めること)と棚田地域の求めること(できること)を結びつけて、棚田地域の振興を図ることを目的にしています。

現在、30以上あるオフィシャルサポーター企業等の中で、積極的に棚田地域の振興に寄与したいという思いがあり、方策を持っているクラブツーリズム(株)、(株)さとふる、当協会など7つの企業、団体が棚田地域の振興のために貢献できる具体的な方策についてプレゼンテーションを行いました。

当協会は「大学生サークルと農村のマッチング(お見合い)事業」についてプレゼンテーションを行いました。各企業、団体のプレゼンテーションの後に、質疑応答が行われましたが、質問の半数以上が当協会に集中しました。当協会のプレゼンテーションへの参加者の関心の高さがうかがえました。

12月22日に兵庫県公館において、兵庫県、兵庫県土地改良事業団体連合会、兵庫県多面的機能発揮推進協議会、公益社団法人ひょうご農林機構主催、JAバンク兵庫、JA共済連合兵庫、JA全農兵庫、サンテレビジョン、神戸新聞社、ラジオ関西、及び当協会後援により「水土里のふるさとフォーラム」が開催されました。農業農村が持つ多面的機能を維持するため、多面的機能支払制度による地域資源の保全の取組に寄与することが開催趣旨です。テーマは持続的な地域づくり-棚田から見えるこれからの農村-。当協会の中里良一理事長が「都市交流と大学生連携による持続可能な棚田保全と地域づくり」というテーマで基調講演。持続可能な地域づくりは、交流人口、関係人口の増進、大学生等若者の参加が重要と述べました。パネルディスカッションでは、星野敏京都大学教授がコーディネーター、多面的機能資源活動団体、つなぐ棚田遺産認定地区保全団体がパネラー、中里良一理事長がコメンテーターを務めました。また、当日は「みどり豊かなふるさと大賞」の授賞式(知事賞1地区、委員長賞3地区)が行われ、副知事から受賞地区に表彰状が手渡されました。

なお、フォーラムの様子はサンテレビジョンが放映。