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廃校利用検討の支援

千葉県富津市においては、本年4月に市内で初めて廃校が一挙に5校となり、この扱いが重要な課題となっています。これらのうちの1校の旧天神山小学校について、地域の方々から、「歴史があり、卒業した小学校を是非残したい。」ということで、当協会に廃校利用検討の支援依頼がありました。これを受けて当協会では、市役所幹部、地域代表者、市社会福祉協議会会長、地域づくりに興味のある大学生(慶応大学、立教大学、明治大学、東京農業大学、社会起業大学)とともに現地調査、意見交換を行いました。今後、現地調査を踏まえ、当協会と大学生で廃校利用の事業計画を策定し、市及び地域に提案することとしています。

「学生社会貢献プロジェクト企画コンテスト」を開催、入賞学生団体決定

当協会は、「学生社会貢献プロジェクト企画コンテスト」を開催し、全国の学生団体を対象に公募しました。
このコンテストの趣旨は、地域活性化、環境保全、棚田保全、福祉等社会的課題の解消に貢献するプロジェクト(含む学生による起業(社会企業))に関する企画(企画だけではなく、実施も条件)を募集するものです。コンテスト入賞の学生団体に対しては、企画を実現するための費用を助成します。
今回の入賞は、明治大学と東京農業大学の学生で構成される学生団体Perma Futureの1団体です。企画内容は次のとおりです。なお、この企画は学生団体と当協会が共同により実現に向けて取り組みます。
(企画内容)
テーマ:環境負荷軽減の暮らしの推進
①環境負荷軽減の暮らしをテーマにしたツーリズムの実施(2回開催予定)
エコビレッジツアーを実施します。エコビレッジとは外部のエネルギーに依存しない自給自足の生活で、限りなく環境負荷の少ない生活をしている村落のことをいいます。このツアーにより、参加した多くの学生に、エコビレッジの考え方や価値観を知ってもらうとともに、環境に配慮した暮らしとは、何か私たちが未来、目指すべき世界は何か、一緒に考えてもらいます。
②環境にやさしい農業を活用した食育推進及び相互扶助のための仕組みの構築
環境にやさしい農業(有機農業)を活用した食育の推進及び、このことを通じてコロナの影響で人との繋がりが疎遠になっている地域内の消費者と農家がお互い支え合う仕組みを構築します。農家は環境にやさしい農業を活用した食育の場を消費者に提供するためのアプリを設けます。一方、消費者はそのアプリを使うことでいつでも近くの食育の機会を設けている農家を検索でき、気軽に訪問することができます。地域の農家による食育により、親や子どもは環境にやさしい農業、農産物がどのようにできているのか、農家がどのような想いで作っているのかを知ることができます。「これはどこどこの環境にやさしい農業で作られた安心、安全な農産物!」といっておいしく農産物を食べる親や子どもが地域に増え食物ロスや、地産地消の推進による廃棄農産物の減少ができます。このことにより環境負荷軽減の暮らしが推進されます。

(食育推進モデル)

「棚田保全戦略会議」等を支援

NPO法人棚田LOVER’sが主催する「棚田保全戦略会議」の企画、運営を支援しました。この会議は、持続可能な棚田保全活動をテーマに議論を行うものです。参加者は棚田保全活動団体、認定NPO法人サービスグラント(プロボノ活動)、認定NPO法人エコツーリズムセンター、ミュージシャン、デザイナー。会議のコーディネーターを当協会の中里理事長が担当しました。翌日開催されました、棚田保全の重要性や応援を啓発するイベント「棚田フェス」へも協力しました。

棚田フェス

令和2年度農福連携調査を開始しました。
当協会では、平成30年度、令和元年度に引き続き今年度も山梨県立大学、山梨県立農業大学校、社会福祉法人八ヶ岳名水会、学生サークル田園を楽しむ会と連携して農福連携調査を開始しました。

1.調査目的
農業における障害者の雇用を推進するためには、障害者の農作業技術の取得、向上と及び、サポーター※の育成、確保が重要である。このため、①障害者の農作業技術力の把握に関する調査、②サポーターの有効性に関する調査を行う。
※農福連携とは、「農業における課題(農作業労働者の確保等)」、「福祉(障害者)における課題(雇用の場の確保、所得の向上等)」、双方の課題を解決しながら、双方に利益があるWin-Winの取り組み
※サポーターとは、障害者の農作業の補助や農業経営体・障害者間の円滑なコミュニケーションの推進役を担うとともに自らも農作業を行う。

2.調査内容
(1)障害者の農作業技術力の把握に関する調査
県内農家のニーズ(応援して欲しい)が高い農作業を選定(※県農大に相談)し、農作業を行い障害者の技術力を把握する。
(調査事項)
①農作業説明内容理解度 ②農作業のスピード(含む県農業大学校学生との比較)(※定量把握方法について県農大に相談) ③農作業の出来栄え ④①~③を踏まえて技術力の評価
(2)サポーターの有効性に関する調査
農家の障害者雇用にあたってのサポーターの有効性に関する調査を行う。
(調査事項)
①障害者へのアドバイス、作業補助状況及び必要性

「三大学生サークル代表ミーティング」を開催しました。

10月17日に、当協会主催により、農業農村を応援することをテーマにして活動している、東京大学むら塾、明治大学楽農4Hクラブ、千葉大学援農お宝発掘隊の代表による「三大学生サークル代表ミーティング」が開催され、各サークルの活動状況の報告や意見交換が行われました。また、今後、東北大震災の復興支援や環境保全型農業(有機農業など)の推進及び農福連携の推進について、当協会と連携して活動していくことが確認されました。