コンテンツへスキップ

令和5年度「グラウンドワーク応援事業」の実施団体が決まりました。

「グラウンドワーク応援事業」は、グランドワーク(協働で地域をよりよくする)に取り組む団体に対して、活動費を助成するものです。本事業はライフ&ネピア助成金を活用しています。

1.公益財団法人トトロのふるさと基金(埼玉県所沢市)

トトロのふるさと基金は、狭山丘陵及びその周辺地域の良好な自然環境並びに人と自然との調和のとれた関わり方を示す歴史的景観である里山や文化財を、ナショナル・トラストの手法を用いて恒久的に保存するとともに、狭山丘陵の価値を広く伝え、また地域資源の保全に係る調査及び情報収集を行うことによって、狭山丘陵における自然環境の保護及び整備に寄与することを目的としています。本事業では、狭山丘陵の価値を広く伝えるための普及啓発事業とトラスト地の適正な保全管理を実践するための里山管理事業により、より多くの支援者を得てナショナル・トラスト活動を推進します。

2.グラウンドワーク八王子(東京都八王子市)

学校を長期欠席する子どもたちのアクションを受けて、「問題は子どもの不登校ではなく、大人の無理解」ではないかという観点に立ち、まずは大人が楽しい活動(作物の栽培、農業体験、食育、地産地消体験、伝統行事体験など)を通じて、自分の癒しと子育てや教育について話したり考えたりする場所を作ります。子どもたちはそこで自由に時間を過ごす。大人の活動の場だから、子どもは何をしてもよい。まずは何も押し付けられずに安心できる場所で、自信と意欲を高めます。そのうちに子どもが主体的に何かをやりたくなったらそれを応援します。一方、活動の一環として、不登校の子どもや保護者が、農業や伝統行事に興味・関心を持ち、また、農作業や行事の準備作業を手伝うことにより地域の農業や伝統文化の振興にも貢献します。

3.グラウンドワーク栢森(かやのもり)(奈良県明日香村)

飛鳥川源流の奈良県明日香村栢森は飛鳥時代より天皇の吉野詣での街道筋にありますが、山里の限られた食材を使った料理でおもてなしする文化が生きています。農家レストラン「奥明日香さらら」では脈々と伝えられてきた食材や調理方法を掘り起こし、料理体験や試食会を通じて食文化を新たにブラッシュアップして飛鳥の風土を発信しようとしています。本事業では、「奥明日香さらら」の活動に集う人々と山里の風土を記録して広く発信するため撮影会、写真展や食の体験会(料理体験等)等の場を設置・公開することとしています。過疎化が進む山里に生活する住民が土地に住む誇りを再確認し、地域外の住民へは長い歴史に裏打ちされた美しい景観、豊かな生態系の保全、食の地産地消の重要性の啓発を行うこととします。

4.グラウンドワーク大阪(大阪府吹田市)

不登校の子どもが家から出られないことも多いため、外に出て自然に触れて学び、人と関わり交流ができる場、保護者が自分の癒しと子育てや教育について話したり考えたりする場、地域住民同士の繋がりの場、農業や食を学ぶ場をつくります。

これらの場つくりのために、米、野菜等栽培、農業体験、食育などの活動を行います。

一方、活動のフィールドとして農地を借りたり、農作業の手伝いをしたり、参加した人が農業に興味や関心を持つことにより、農家の高齢化等による人手不足、耕作放棄地等地域農業の課題解消に寄与していきます。