目的は、農業水利施設等農業農村整備関連施設の見学を行い、学生の農業農村工学の知識、理解、興味を深めるともに、農業農村工学系の就職先に関する講義を行い、学生に農業農村工学系の就職先の魅力を知ってもらうとともに、就職先の判断材料を提供するものです。対象の学生は、3年生、M1生であり、就職先がほぼ決まっている4年生、M2生は事業対象としていません。令和4年度は関東地域及び関西地域の2地域において開催しました。関東地域は9月8~9日に開催しました。参加大学は東京農業大学、東京大学、東京農工大学の3大学で、参加学生は10名でした。国営牧之原事業地区(川口取水口、牧之原揚水機場)(静岡県島田市等)、せんがまち棚田(静岡県菊川市、「つなぐ棚田遺産」認定地区)等の見学を行い、当協会の中里良一理事長による講義「農業農村工学系の就職先について」や(一財)日本水土総合研究所 小林祐一理事長による「国家公務員ってどんな仕事」及び静岡県庁、静岡県土地改良事業団体連合会による「静岡県の農業農村整備」の講義が行われました。
関西地域は、9月21~22日に開催しました。参加大学は、神戸大学、大阪府立大学、近畿大学、京都大学、滋賀県立大学の5大学で、参加者学生は13名でした。国営東播用水事業地区(呑吐ダム、御坂サイフォン)(兵庫県三木市等)や県営ため池、広域農道事業地区(兵庫県洲本市等)等の見学を行い、関東地域と同じテーマで当協会の中里良一理事長、(一財)日本水土総合研究所の 小林祐一理事長による講義が行われました。研修会に参加した学生からは、「農業水利施設の構造物、仕組みを実際に見て大学で学んだことがよく理解できた。」、「講義を受けて、農業農村工学系の就職先こと、魅力がよくわかった。就職したくなった。」などの感想が述べられました。この研修会は、(一財)日本水土総合研究所当協会が主催で、当協会が企画、運営に協力しています。