コンテンツへスキップ

令和4年度「棚田保全活動応援事業」の対象団体が決定しました。

当協会が活動資金を応援する、令和4年度「棚田保全活動応援事業」対象団体の2団体が決定しました。本事業はライフ&ネピア助成金を活用しています。

1.毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト

棚田名  毛原の棚田              棚田面積  8  ha(600枚)

棚田所在地 京都府福知山市

[棚田保全活動状況]

京都府福知山市大江町の「毛原の棚田」は、8haの農地に600枚の棚田があり、自然流下による天水を貴重な灌漑用水として活用した昔ながらの方法による稲作を行っています。

平成9年から棚田農業体験ツアーを開催し、年2回の田植え、稲刈り体験等を通じて都市住民との交流を図る中で、毛原の棚田農村の原風景を身体で感じてもらい保全の取組みに関心を持ってもらう機会づくりに取り組んでいます。現在は、地元主体から、地元と連携する有志を中心とした実行委員会方式でのイベントに変更し、名称を「毛原の棚田『体感』ツアー」に改名し現在も継続して開催しています。各イベントでは、実行委員、地元農家、スタッフなど参加者合わせて100名から120名が参加して餅つき、ミニコンサート、流しそうめん、スイカ割などの催しも交えた昼食交流会で関係を深めています。

平成10年から遊休農地の保全活用と新規就農者の受入れを目的として、棚田オーナー制度を開催しています。都会の人が参加費を払い、毛原の棚田でお米作りをする取組みとし、地元農家が農機具を提供し営農指導を行い、オーナーと共同作業をするシステムで継続実施しています。オーナーは年間10~12回程度参加するなかで、棚田での農業生産技術の習得を目指しています。当初は5組でスタートし現在は福知山市内をはじめ京阪神から10組が参加し、40a11枚の水田を活用しています。これまでの成果として、オーナーの中から3組が移住し、現在では2組が地元での就農を行っています。

平成27年からは、従来の基幹イベント(前記の①、②)の取組みの成果を踏まえ、今後の事業展開を企画推進する組織として、「毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト」を立ち上げて、千年つづく毛原の地域づくりに向けての取り組みを開始し、毛原住民憲章の策定、PR用パンフ・マップの作成、民話集の作成、農産物加工食品の開発、地域通貨「けーら」の活用、草刈りサポーター養成、遊休農地でのヨモギ栽培など、毛原の特色を生かしたシステムを確立し持続可能な地域づくりを推進しています。

 

2.棚田名  飯見の棚田              棚田面積  17.25ha(171枚)2.飯見夢むら棚田の会

棚田所在地 兵庫県宍粟市

[棚田保全活動状況]

美しい農村景観と棚田を守り、次代に繋いでいくために、有機栽培や減農薬栽培に取り組み手間ひまをかけて美味しくて体によいお米づくりを実践している。

兵庫県が定めている「ひょうご安心ブランド」認証を取得し、食味分析を行い、道の駅の新米まつりで販売している。

消費者とのやり取りのなかで改良をし、地道な積み重ねで、生産者がそれぞれリピーターを獲得して、所得を確保している。

また、棚田で虫送り行事を行うことにより地域の子どもたちに米への関心を高めている。旅行会社と提携したツアーにより、棚田保全の取組みをPRしている。